モラハラ妻とモラハラ夫の被害に苦しんでいる方はたくさん居ますが、なぜDV被害や精神的苦痛な目に合わされているのに離婚をしないのか不思議ですよね。離婚や別居など相手から離れられない原因の1つとして考えられるのが共依存です。
共依存とは
共依存とは何かを簡単に言うならば、自分と相手どちらともお互いに依存しあっている関係のことです。主に夫婦や恋人、親子関係が多いですが、友達同士や親子でも共依存は起こります。
モラハラ夫・モラハラ妻と共依存の関係
モラハラ妻やモラハラ夫に自分が傷つけながらも関係を切ることが出来ない場合は、共依存の可能性が非常に高いです。共依存はどれだけ酷い言葉や暴力を浴び去られても相手には自分が居ないとダメ、相手が自分を必要としていると考えて関係を続けてしまいます。
自分はもちろんですがモラハラ妻やモラハラ夫も相手に対して依存をしています。
身体的、肉体的暴力を行うのは自分のストレス解消のためが理由として多いです。ストレス解消のためには相手が必要不可欠の存在ですが、モラハラしている本人は相手に居なくなられては困ります。モラハラ妻やモラハラ夫は自分の欲望を満たすためだけに暴力を振るうのですが、暴力を振るわれても理不尽な態度で苦しめられても、それが生きていくために欠かすことができない存在同士になってしまっているのです。
結婚後・出産後、共依存の環境が整ってからのモラハラ
モラハラを行うために結婚する人も多く、結婚した後は妻や夫が自分から逃げ出せないように上手く誘導をします。誘導というのは先程言ったように、相手には自分が居ないとダメと思わせることです。そのために、金銭的に逃げられない状態にしたり、子供のために別れないという状態を作ったり、自信も気力も喪失させて別れるという思考と行動の余力をなくしたりしていきます。
最初は良い雰囲気だった結婚生活も徐々に壊れていき、気づいていたときにはもう共依存の関係になっています。
共依存から社会的孤立、モラハラ夫婦の末路
モラハラのある人は、家庭以外ではすごくいい人のこともあります。モラハラなんてしそうもない、暴力なんて無縁そうな顔をしていて家で別人になります。モラハラのある夫婦は自分よりダメな唯一の人間と、自分が生きていくのに必要な存在として共依存の関係になっています。
辛くても別れない、外部と遮断されるモラハラ夫婦
モラハラをする側は、自分より幸せそうにしていたり、楽しそうにしていたり、自分より仕事ができたりということが一番のモラハラの引き金になるので、友達との関係もなくなり、さらに発展すると職場にも行かせてもらえなくなり、人格を否定されて徐々に思考力を奪われていく過程をあゆみます。モラハラ被害者は自分は相手に共依存はしてないと自覚をしていない人が多いですが、モラハラ被害者の多くは共依存の関係に陥っているのです。